会社が従業員一人を新卒で採用し、定年まで雇用するとおよそ2億円から3億円の人件費が発生します。仮に事業用設備で2億円から3億円の設備投資を行うと、その設備を故障なく運転していくために、毎年点検や保守のために数百万円程度の費用をかけると思いますが、従業員に対しては「健康は自分で守るものだ」と考えてあまり手をかけていなかったり、場合によっては酷使してしまっていることもあるのではないでしょうか。

 会社が従業員に毎年定期健康診断を受けさせることは定着しております。

しかし、これだけで十分でしょうか。事業用設備・システムに当てはめると、一般健康診断はハードウェアの点検だけですから、ソフトウェアについてもきちんと点検し常に正常に動することを確認していく必要があります。そのソフトウェアの定期点検の一つが2015年12月の改正労働安全衛生法の施行により義務付けられた 「ストレスチェック」だと考えればよいのです。

 これらの運用について、まだまだ手探りで従業員のケアが十分に行えていない小規模事業所に対するサポートを行っていくこと、並びにこれまでの社会経済の発展に尽力された高齢者の方々の、不安解消やストレス緩和に対してお役に立つとの強い使命感に基づき、「こころの健康塾」を立上げました。

私は20年以上に渡って企業の人事労務管理担当役員を経験する中で、「一番大切なものは人の命。故に人を大切にする。」をモットーとしてきました。

この考えに共感いただける方々と連携しながら、一人でも多くの方々のこころの健康づくりに貢献していく所存です。

EAPメンタルヘルスカウンセラー:EAPメンタルヘルスカウンセリング協会所属
心理相談員(中央労働災害防止協会認定)
メンタルヘルスマネジメント検定:第Ⅰ種
厚労省主催「メンタルヘルスシンポジウム」シンポジスト:2020年2月
中災防主催全国安産業全衛生大会「健康経営パネルディスカッション」パネリスト:2017年11月
中災防主催「心の健康づくりシンポジウム」シンポジスト:2017年2月